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主な作品と講評
書写の部 <書写講評>加藤泰弘 先生
受賞者のみなさん、本当におめでとうございます。
第21回展には、書写は昨年より約5,078点増の124,257点の応募がありました。
この応募数は毎年増加、作品の完成度も高まっており、まさしく日本を代表する児童作品展と言えるでしょう。
審査して感じたことは、点画がしっかり書かれていて、字形もゆるぎない作品が多かったと言うことです。
これは練習量の多さと紙に向かう集中力から来るものだと思いました。
私は作品を観る時には、必ず一点一画を指でゆっくりとたどってみるようにしています。
そうすると、とても気持ちよく筆を運んでいるなとか、少し苦労したなとか等々、
みなさんがまさに筆を持って書いている姿や気持ちがまざまざと目の前に浮かんでくるからです。
そして、みなさんが書いた感想文を読んで再び作品を見ると、一点一画に心を込め練習を重ねている姿、
ご家族の様子などが次々と浮かんできました。
みなさんにお願いしたいことがあります。「文字を正しく整えて書くこと」はあらゆる学習活動の基礎です。
この作品展に出品することで学んだことを普段の勉強や生活に是非生かしてください。
最後に、各会場を取りまとめていただく方々、指導に当たられる先生方、
また作品展に協力していただいているすべての皆様に心から感謝を申し上げます。
審査員賞以上の作品紹介 書写

文部科学大臣奨励賞(1年生の部)
広島県呉市立白岳小学校1年 古満 千恵
「好きな字を書いていいよ」といわれたとき、すぐに「やま」にきめました。
5月にはじめて、歩いてのろ山にのぼったときのことをおもいだしたからです。
きれいなみどりいろ、とりのこえ、かぜのおと、やまのうつくしいけしきをおもいだしながら書きました。
むつかしかったのは「や」の「つ」の部分でした。なんどもなんどもしっぱいをしました。
たくさん書くことですこしずつきれいに書けるようになりました。
加藤先生のコメント
一筆一筆に力がみなぎっていて、一歩一歩、いきいきと「やま」に登るすがたを感じさせる作品になりましたね。
「や」の一筆目の回りの筆づかいは、練習の成果あらわれ、いきおいよく書けていてとてもすばらしいです。
名前も文字の大きさがそろい、しっかり書けています。

文部科学大臣奨励賞(2年生の部)
静岡県島田市立島田第三小学校2年 平林 愛奈
私が知らないことを、学校や家などでべんきょうしたり、
あそんだりしてたくさん知ることができたらいいなと思って「まなび」を書くことにしました。
たいへんだったところは、字を元気よく大きく書くところと、字と字がくっつかないように注意して書くところです。
加藤先生のコメント
半紙いっぱいにバランスよくおさめ、いきいきとした作品に仕上がりましたね。
一筆一筆、とてもしっかり書けていて、「ま」「な」の最後の結びの筆使いもすばらしいです。
この作品で学んだことは、ふだんの勉強にもきっと生かされると思います。

文部科学大臣奨励賞(3年生の部)
大阪府堺市立鳳小学校3年 愛須 柚菜
最初、いくつかのこうほがありました。
それぞれを練習した中で、この「つなぐ手」が一番自然に自分らしい字を表現することができました。
苦労したところは「な」の4画目のまわし方ですが、何度も練習し、なっとくいく字が書けるようになりました。
いつも自分の気持ちが伝わるような字を書けるように練習しています。これからもがんばって続けていきたいと思います。
加藤先生のコメント
勢いのある筆使いで、気持ちが半紙全体に行きとどいています。
平仮名と漢字が調和してきれいにおさまっています。
集中して何度も練習しているひたむきな思いが伝わってくる作品となりましたね。

文部科学大臣奨励賞(4年生の部)
三重県津市立立成小学校4年 飛岡 佳歩
作品を書こうと思ったきっかけは、おじいちゃんにすすめられたことです。
「達成。むずかしそうだけど、やってみたいな。」と思い、挑戦しました。
書いている時「おじいちゃんに合格と言われるような上手な字を書かなきゃ。」と思いながら書いていました。
工夫したところは「達」の4画目と、しんにょうの一画目で、どちらも次の画に向かってつながっている気持ちで書きました。
それから「達」の2画目と9画目はまっすぐにそろえづらく、右や左にずれたり、太すぎたり細すぎたりしましたが、
練習するうちにうまく書けるようになっていき、とても嬉しかったです。
また、「成」の3画目のはねるところは、すみの量を調節するのがむずかしく、とても苦労しました。
そして完成したら、あまりの嬉しさになみだが出てきました。自分で納得いく字が書けて、また、すばらしい賞までもらえて、
とても嬉しいです。ありがとうございました。
加藤先生のコメント
一点一画がとてもしっかり書けていて、集中力が点画のすべてに行きとどいたすばらしい作品に仕上がりました。
全体の文字の大きさや配置もよく、紙面にぴったりとおさまっています。
堂々としていて、まさしく「達成感」を感じさせます。

文部科学大臣奨励賞(5年生の部)
山形県河北町立谷地南部小学校5年 布川 光程
私はお父さんの指導で、3才の時に初めて筆を持ちました。
それから習字が大好きになり、ずっと一生懸命練習してきました。
今回もお父さんと相談して、伸び伸びとして形がきれいに見える「飛鳥」という字を書くことに決めました。
この作品展では、3回続けて入賞しているので、今回は最高賞を目標に、夏休みの間何度も練習し、がんばりました。
奨励賞を受賞できてとてもうれしいです。家族のみんなも大変喜んでくれました。
加藤先生のコメント
バランスが取りにくい文字をみごとにまとめました。一点一画も着実に書かれていて、すばらしいの一言です。
のびのびとした書きぶりで広がりや余裕を感じさせますね。まさしく「飛鳥」の言葉の意味するとおりの作品となりましたね。

文部科学大臣奨励賞(6年生の部)
青森県青森市立橋本小学校6年 泉 千紘
この作品を書こうと思ったのは、私は冬が好きだからです。
雪が降っているところを思い浮かべながら書きました。「飛」のはねや、字のバランスがとても難しかったです。
完成してみて字のバランスや、とめ、折れが上手く書けたのでよかったです。
青森にもまもなく厳しい寒さと猛吹雪がやってきます。
それに耐えながら春を待つ心を大事にしていきたいと思います。
加藤先生のコメント
どの点画も着実でゆるぎなく、紙面に対する配置もすばらしい。
紙面の右と左で画数が極端に違う言葉を、バランスよくみごとにまとめましたね。
安定した筆使いで、強さ、落ち着きと粘りを感じさせるような作品に仕上がりました。

日本PTA全国協議会会長賞
沖縄県沖縄市立泡瀬小学校6年 小渡 千香子
私は夏休みの宿題に「地域文化」という字を書きました。
特に難しかったのは「域」のはねる部分でした。
何度書いてもうまく書けなかったけど、練習しているうちにうまく書けるようになったので、嬉しかったです。
こんな大きな賞をいただけたのは、私を支えてくれた書道の先生と、応援してくれた家族のおかげだと思います。
これからもいろいろな作品に挑戦して、また大きな賞を取れるようにがんばります。

全国子ども会連合会会長賞
大阪府貝塚市立中央小学校3年 小園 智帆
私はひいおばあちゃんが大好きです。
今はいないけど、元気だった時、白いゆりの花を育てていたことを思い出して、今年は「ゆりの花」に決めました。
去年にくらべると漢字が一文字入っているし、「ゆ」も「の」も思うように書けなくて、夏休み中、朝も夕方も練習しました。
特に「花」は、くさかんむりとその下の部分がバランスよくなるように、何回も何回も書きました。
仕上げる時は、ひらがなも漢字も力強くのびのびと書くことを心がけました。
一生懸命練習してたくさん工夫した作品なので、奨励賞に入ってとても嬉しいです。

農林水産省生産局長賞
兵庫県赤穂市立塩屋小学校2年 近松 真美
「くるみ」という字は、いつもおけいこをしている教室のかだいでした。
「く」の折れるところ、「る」のまわすところ、「み」の最後のはらいがむずかしくて、なんまいも練習しました。
うまく書けなくて泣いてしまうこともあるけれど、上手に書けたときは、すごく気持ちがいいです。
これからもいろんな字を練習したいと思っています。ありがとうございました。

審査員賞
愛媛県松江市立玉湯小学校5年 中倉 梨乃
私がこの作品を書こうと思ったきっかけは、
夏休みに作品の題についてなやんでいたとき、部屋のまどから外を見た時に、
沢山の星が夜空の中で輝いていて、とてもきれいで感動しました。
その夜空を見て「銀河」を書こうと思いました。この題名の字を書いてみて、
苦労したところは「銀」という字の右ばらいのところが大変でした。
完成した銀河という字を見て「勢いのある力強い字」がぴったりだなと思いました。
「MOA美術館奨励賞」というすばらしい賞がもらえたと聞いた時には、とっても嬉しかったです。
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