重要文化財

星曼荼羅図残欠

作品情報

データ

時代 平安時代 天永4年(1113)
素材・技法 紙本墨画 一冊(十六丁)
サイズ 28.0×16.0㎝

解説

星曼荼羅図は、密教における宇宙観を示すもので、北斗七星、九曜星、十二宮、二十八宿などの天の諸星と仏教の諸尊とを結びつけて曼荼羅として示したものである。北斗曼荼羅ともいい、一字金輪(いちじきんりん)を本尊とし、延命、除災に修する北斗法に用いられた。本図は冊子本の形式をとり、各星宿を一頁ずつに分けて描き、それに説明を加えたものであるが、十二宮のうち四月から十二月までの九宮、すなわち夫婦宮・蟹宮・獅子宮・双女宮・秤宮・蝎宮・弓宮・摩竭宮・賢瓶宮と、太陽(日曜)・太陰(月曜)・〓惑星(火曜)・辰星(水曜)・歳星(木曜)・太伯星(金曜)・中宿星(土曜)・らご・計都(けいと)(星の九曜の図像と儀軌を描いており、全部で十六丁である。奥書に「天永四年六月二十三日於馬場房己時書了有覚」とある。有覚は真言宗山階派厳覚の弟子と伝えるが、その自由闊達な画技は優秀で、十二世紀初め頃の基準となる作例として重要な遺品である(図版は歳星と太伯星)。