重要文化財

不動明王二童子像

作品情報

データ

時代 鎌倉時代(13世紀)
素材・技法 絹本著色 一幅
サイズ 157.5×89.2㎝

解説

不動明王は、空海が請来して以来、『仁王経』など密教の主要経典に説かれる重要な像として、彫像・画像ともに盛んに制作された。本図はそうした中でも異例に属するもので、不動・降三世(ごうさんぜ)同躰説に基づいて、足下に大自在天と大自在天妃を踏まえ、左斜めを見下ろす異形となっている。右手に三鈷柄剣(さんこつかのけん)、左手に羂索(けんざく)をとる姿は通例であるが、片目をつぶる天地眼ではなく両目を大きく開け、また上歯で下唇を噛む形相は古様のものである。脇に立つ矜羯羅(こんがら)と制咜迦(せいたか)の二童子は、鎌倉時代の彫像と同様の、動きのある姿態で描かれている。構図が大ぶりで不動の威容が堂々としており、図像的特色とともに注目すべき作例である。