西行像

作品情報

データ

時代 鎌倉時代(14世紀)
素材・技法 絹本著色 一幅
サイズ 78.5×39.0㎝

解説

平安末から鎌倉初期の歌僧として有名な西行(1118~90)は、俗名を佐藤義清(のりきよ)といい、出家して円位・西行・大宝房といった。幼い頃、鳥羽院の許に北面の武士として仕え、武芸や和歌などにも秀でていた。約半世紀にわたり諸国を巡行したことは西行物語でよく知られるところであるが、その肖像で古いものはほとんどない。本図も鎌倉中期のもので、歌人の像として描かれている。面貌は、神経の行き届いた線描をもって、老人の態に表されており、晩年の西行像と見ることができよう。数少ない彼の肖像画中、優れた画像の一つで、鎌倉時代の似絵(にせえ)的性格の強い画像となっている。画面右上の色紙形には、西行の和歌一首が記されている。

月の色に心をきよく染ましや
都を出ぬ我身なりせは