蟠ち文盥缶

作品情報

データ

時代 中国・春秋~戦国時代(前5~前4世紀)
素材・技法 青銅造 一口
サイズ 総高37.5㎝ 口径21.1㎝  胴径23.8㎝ 底径21.4㎝  

解説

本図のような形のものを従来の分類ではほうと呼ぶ。安徽省寿県の蔡侯墓(春秋時代)より出土したものは「盥缶」の銘があり、杓も備えている。手を洗う水を入れる器として用いられたものである。盥缶には一般につまみのついた被せ蓋があるが、本図の器のつまみは失われている。おそらく、五本の柱の上に円環状のつまみがついていたと考えられる。左右の肩に輪状の鐶耳(かんじ)があり、鎖があって大きな遊鐶が下がる。鎖は二個、羽のような飾りが二個ずつつき、鐶耳にも羽か鱗(うろこ)のような装飾がある。蓋には蟠ち文帯をめぐらし、その上六ヵ所に三重の円文を配し、これを絡縄文の突帯で締めくくっている。器には肩から胴部にかけて二条の突帯をめぐらし、その間と上下に蟠ち文帯をめぐらす。突帯の間の蟠ち文帯には、蓋と同様の三重円文がある。