重要文化財

三角縁獣文帯四神四獣鏡

作品情報

データ

時代 古墳時代(4世紀)一面
素材・技法 青銅造 一面
サイズ 径22.6㎝

解説

いずれも鋳上がりがきわめてよく、また銅質も優れている。縁が高く尖り、縁の断面が三角形をなすところから三角縁神獣鏡と呼ばれるこれらの鏡は、特にわが国古墳時代前期における副葬品の代表的遺品として意義が大きい。三面の鏡は神像と獣形の数と配置がそれぞれ異なっており、三神三獣、四神二獣、四神四獣となっている。三角縁獣文帯四神二獣鏡は、四つの乳座の間に蓬莱山を挟む二神と横向きの強い獣形を交互に配した神仙図を主文様とし、その外側に、四つの円座乳と「天王日月」の四文字を一つずつ収めた方形を等間隔に置き、間に走獣を散らした細い帯をめぐらしている。その外側には櫛歯文帯と鋸歯文帯が幾重にもめぐらされている。三角縁獣文帯三神三獣鏡も銘文は「天王日月」であるが、三角縁獣文帯四神四獣鏡は「君宜高官□」となっている。三角縁獣文帯三神三獣鏡と同じ型から鋳造されたと確認できる鏡が、山口県下松市宮ノ洲古墳から出土している以外、類例は少ない。これら三面の鏡に、現在は失われている一面を加えた四面が、三重県桑名市の古墳から一緒に出土したと伝えられている。