あたらしくなった美術館で 永く愛されてきた国宝を見る

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日本の伝統的な素材を用いた現代的な空間が、あたらしいMOA美術館を体現します。

MOA美術館改修工事について

ロビーエリア、展示スペースの設計を、世界的に活躍する現代美術作家 杉本博司が建築家 榊田倫之と共に主宰する「新素材研究所」が手がけました。
古代や中世、近世に用いられた素材や技法を、現代にどう再構築して受け継いでいくかという問いに取りくみ、さまざまな試みを行いました。
国宝「色絵藤花文茶壺」の部屋は、職人の技術の粋をきわめた仕上げで、江戸黒ともよばれる深みのある黒漆喰の美しい壁で囲まれています。展示スペースには、樹齢数百年の行者杉をつかった框を配するなど、そこに飾られるものの美を最大限に生かし、古びないあたらしさを感じさせるでしょう。
日本の伝統的な素材を用いた現代的な空間が、あたらしいMOA美術館を体現します。

MOA美術館

メインロビー

相模灘が一望できるメインロビー。より一層開放感あふれる空間となりました。

 

黒漆喰

鑑賞者の背後には、ガラスケースへの映り込みを防ぐ黒漆喰の壁が立てられました。

 

メインエントランス ドア

正面玄関の入り口には、漆芸家で人間国宝の室瀬和美氏が制作した漆塗りの扉を配しました。赤と黒の美しいコントラストは、杉本博司氏の提案により、桃山時代に流行した根来塗の意匠「片身替」をコンセプトにしたものです。

 

行者杉

麻縁の畳を配し、框に樹齢数百年の行者杉を用いた展示ケースは、日本の伝統的な床の間をイメージさせます。

 

階段ホールの縦桟

柔らかな自然光が漏れる木曽檜の縦格子。

 

樹齢1500年以上の屋久杉

奥行き1300mm。免震装置も備わっています。

 

天平古材

ガラスケースのない展示空間に当麻寺の古材を使用しました。

 

奈良の鬼師による瓦

展示室入り口のブリッジをはじめ、各展示室に配されている表情豊かな敷瓦。

 

the café 小松石のカウンター

城などに古くから使われている真鶴産の小松石をカウンターに仕上げました。

 

the shop

新素材研究所のシグネチャーデザインによるミュージアムショップ。工芸作家の手による貴重な限定商品も販売されます。