展覧会

美人画の系譜 江戸から近代まで 春章・歌麿・松園・深水を中心に

2017.06.09|金| - 2017.07.18|火|

概要

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戦国時代が終わり泰平の世を迎えると、現世を謳歌する気分が高まり、人々の遊楽の情景が盛んに描かれます。江戸時代になると、遊楽図に描かれた女性の衣装・姿態・容貌に関心が向けられ、遊女や市井の看板娘らをモチーフとする美人画が流行しました。細密な描写で気品溢れる女性を表現した勝川春章や、女性の表情を画面一杯に描く美人大首絵を創出した喜多川歌麿などにより個性豊かな作品が制作されました。

明治期には、近代化に伴いより写生的で色彩豊かな作品が制作される一方、伝統美術復興の動きから古画に求めた美人画などが現れます。伊東深水は健康的で生気溢れる美人図を肉筆や版画で制作し、京都では、上村松園が女流作家としてきめ細やかな女性像を流麗な描線と独特の深みのある色調で表現しました。

本展では、当館コレクションの中より女性を主題とする肉筆及び版画作品を展観し、美人画の系譜を追うものです。作者の美意識や時代の好尚を反映しながら描き続けられた魅力溢れる美人画をご堪能ください。