「樹下美人図」大谷探検隊将来100年記念 樹下美人と樹下人物 シルクロードの至宝 初の同時公開!【終了しました】

2013年10月4日(金)~11月13日(水)

 MOA美術館が所蔵する重文「樹下美人図」は、大正3年(1913)西本願寺門主大谷光瑞師派遣の中央アジア探険隊によって将来されたもので、東トルキスタン、現在の新疆ウィグル自治区トゥルファンの喀喇和綽(カラホージョ)古墳から出土したものです。
 東京国立博物館に所蔵されている重文「樹下人物図」は、「樹下美人図」と対をなすと伝えられる作品で、茶色の枠取りに樹下人物と石を配する構図は、近年中国で発掘される唐代墳墓壁画にしばしば見られ、正倉院の「鳥毛立女図屏風」の源流を知る上で極めて重要とされています。
 この2点は、別ルートで日本にもたらされ、その後、分蔵されていました。このたび「樹下美人図」が日本に将来され100年となることを記念し、初めて同時公開します。
 本展では、大谷探検隊が収集した西域美術を代表する名品「舎利容器」(東京国立博物館)もあわせて展示します。
 西域の影響を受けて制作された唐時代の作品や南宋時代以降宮廷で愛された絵画、陶磁など、当館の中国美術コレクションと共にご鑑賞ください。

主な作品

「重文 樹下美人図」

「重文 樹下美人図」
中国・唐時代8世紀

 明治末年に、西本願寺法主大谷光瑞師派遣の中央アジア探検隊によって将来されたものである。トゥルファン(高昌城)付近のカラホージョ古墳から出土したと伝えられ、現在東京国立博物館所蔵の樹下男子図とともに一具をなす。女性の衣裳、髪型やかんざしの挿し方、さらに化粧法などは8世紀盛唐期の風俗を反映し、当代の紙本絵画の遺品が現存するのは極めて貴重である。

重文 樹下人物図  東京国立博物館所蔵

重文 樹下人物図  東京国立博物館所蔵
中国・唐時代 8世紀 アスターナ・カラホージャ古墳群  Image:TNM Image Archives

舎利容器(スバシあるいはクムトラ石窟出土) 東京国立博物館所蔵

舎利容器(スバシあるいはクムトラ石窟出土) 東京国立博物館所蔵
6~7世紀 Image:TNM Image Archives

黒釉弁口龍耳瓶

黒釉弁口龍耳瓶
中国・隋~唐時代 7世紀

 龍が口縁をかみ、口の両側をへこませた、ペルシア風の形をしている。この種の瓶には白磁や三彩もあるが、これは漆黒の釉薬が高台内面を除く全面にかかっていて珍しい。弁口龍耳瓶としては大きいほうで、八の字形の高い高台や豊かなふくらみをもつ胴の張りは唐時代の特色をみせている。

三彩鳳首水柱

三彩鳳首水柱
中国・唐時代 8世紀

重美 双鸞宝相華八花鏡

重美 双鸞宝相華八花鏡
中国・唐時代 8世紀

 典型的な八花形の鏡で、鋳上がりは鮮麗、一部に青錆がみられるが白銅の光沢は今なお美しい。細い突線で分けられた内区の2羽相対した双鸞は肉厚で、主要な装飾文様として図様を引締めている。綬(じゅ)をくわえた鳥の姿は唐時代の特色で、わが国でも正倉院などの工芸品にみられる。外区には、飛雲と花文を交互に配している。唐らしい華やかさをもつ鏡である。