6月17日(日)演能会 能「項羽」販売中

 平成30 年度の定期演能会は、リニューアルオープン記念特別展「信長とクアトロ・ラガッティ 桃山の夢と幻―杉本博司と天正少年使節が見たヨーロッパ」に併せて、新作能を含めた意欲的な演目と豪華な出演陣でお届け致します。
 来る6 月17日は中国古代の英雄を描く能「項羽」をシテ方宝生流宗家 宝生和英が演じます。
 項羽は、信長が敬愛した中国秦時代末期の武将です。漢の高祖・劉邦と共に秦を滅ぼして西楚の覇王となりましたが、後に劉邦と不和となり垓下(がいか)で漢軍に囲まれました。その時、四面の漢軍が楚の歌を唄うのを聞き、楚の民が漢に降伏したと思い絶望しました。この孤立した状態から「四面楚歌」と言う言葉が生まれました。
 「項羽」は、室町時代にしばしば上演された能で、別名を「美人草」と呼ばれています。項羽の妃・虞美人の墓の上に美しい花をつけた草が生えたという説話から生まれた曲で、垓下の戦いで項羽と虞美人が落命していく様はまさに幽玄の世界そのものです。
 本年の定期演能会は、特別展の信長に合わせた番組をつくりました。信長は、天下布武を進めると共に政治、経済、文化にわたる近世社会をもたらした。戦国時代を切り開いた覇者・信長の愛した能「項羽」を是非ご鑑賞ください。

 

◆能「項羽」のあらすじ

 中国、長江(揚子江)の上流、烏江(うこう)の野辺で、草刈の男(ワキ)が帰路の便船を待っていると、老船頭(シテ)が舟を漕ぎ寄せてきます。老船頭と草刈の男の間で船賃の問答をした後、草刈の男を乗船させて対岸へ渡します。老船頭は、船賃の代わりに美人草を所望します。そして、昔、楚の項羽(こうう)の后(きさき)虞(ぐ)美人が亡くなったその墓からこの草が生えたので、美人草と呼ばれるようになったと語ります。
 その夜、草刈の男の夢の中に項羽(後シテ)と虞美人の霊が現れて、項羽が漢の高祖・劉邦との戦いにおいて、四面楚歌の中で虞氏は悲しみのあまり高楼から身を投げた様子や項羽が旧知の敵将・呂馬童(りょばどう)を見つけると自らの首を刎ねよと言って、この烏江の露と消えた最後の様子を語り、自分こそ項羽の霊だと明かして消えゆくのでした。

 

◆新作仕舞 覇王 

「覇王」は織田信長の仕舞です。
信長の台詞に「項羽を尊敬している。天下布武を目指す」という部分があります。また、逆さ貼り付けにされた叔母の修理夫人(岩村城女城主)が信長に祟る場面、武田勝頼の死を知り、いよいよ上洛して天下布武と意気を上げる信長が「人間五十年」を舞ううち、修理の亡霊が現れて、信長に金縛りを掛ける・・・
岐阜県岩村城址薪能30周年記念に創られた能です。

 

平成30年演目予定

●6月17日(日)午後1時30分始
能  宝生流「項 羽」   シテ方 宝生 和英

新作仕舞 「覇王」    辰巳 満次郎

狂言 和泉流「萩大名」 シテ 石田 幸雄

ワキ 橋本 宰

笛  八反田 智子

小鼓 田邊 恭資

大鼓 柿原 光博

太鼓 桜井 均

 

 

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●10月27日(土)午後1時30分始
新作能 金春流「天正少年使節」 シテ方 櫻間 右陣

狂言 大蔵流「茶壺」 シテ 善竹 十郎

ワキ 舘田 善博

笛  藤田 次郎

小鼓 幸 信吾

大鼓 亀井 広忠

アイ 善竹 大二郎

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各演能日とも、能楽ミニ講座、仕舞2〜3 番、狂言1 番、能1 番がございます。
やむを得ず、出演者が変更する場合があります。

座席表はコチラ

料金(全席指定・美術展も鑑賞できます):
A 席 7,800 円 (友の会 6,800 円)

B 席 6,200 円 (友の会 5,200 円)

C 席 4,500 円 (友の会 4,000 円)

学生席 3,500 円 (学生証提示)

鑑賞チケット+お食事券はコチラ

3 公演一括購入、20 名以上の団体購入は、500 円割引致します。

申込先:MOA美術館 能楽堂 TEL:0557-84-2500
振込先:郵便振替 00860-2-187378 「MOA美術館 能楽堂」

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