游魚図
小魚と藻を主題とする、いわゆる藻魚図は、江南地方の風物を反映した独特の画題で、中央に名を知られることのない多くの職業画人がさまざまな作品を残した。本図は、江南の画風を代表する画人で、游魚図を得意とした范安仁の作とされる。団扇形の中にほどよく配された精細な描写の魚と没骨描の藻が、それぞれによく生態をとらえて描かれた佳品である。輪郭線を用いず、彩色の濃淡だけで描く没骨描法は、中国絵画の主要な画法の一つであるが、この図では、没骨描法特有の柔らかい画趣が、水中に見える藻魚の描写に生かされている。
詳細情報
| 作 者 | 時 代 | サイズ |
|---|---|---|
| 伝 范安仁 | 中国 南宋時代 13世紀 | 横径27.9 |
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