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イベント

アート・音楽

MOA美術館定期演能会

2017.11.03(金)

リニューアルオープン記念

概要

平成29 年の定期演能会は、リニューアルオープンを記念した豪華な出演者でお届けしております。11 月の定期演能会は、天の羽衣伝説を題材に、静岡県の名所・三保の松原で漁師・白龍が天女に出会う能「羽衣」をシテ方観世流宗家 観世清和師が演じます。狂言は、修行中の若い僧と水汲みの娘が、お互いを慕う気持ちを小唄で交わす狂言「水汲」を狂言方和泉流の三宅右近師が演じます。また当日は「武者小路千家・千宗屋キュレーション 茶の湯の美」を開催しております。日本を代表する伝統芸能である能・狂言をご観賞いただくとともに、あたらしくなった展示スペースで美術品の魅力を最大限に楽しめる「MOA 美術館 定期演能会」で、日本文化の持つ奥深い美しさをごゆっくりとお楽しみいただけますよう、ご案内申し上げます。

11月3日(祝) 午後1時30分始

能  観世流「羽衣 彩色之伝」 観世 清和

狂言 和泉流「水汲」 三宅 右近

ワキ 殿田 謙吉

笛  寺井 宏明

小鼓 観世新九郎

大鼓 柿原 弘和

太鼓 小寺 佐七

 

■料金[全席指定席・美術鑑賞もできます]

A 席 7,800円(友の会 6,800円)

B 席 6,200円(友の会 5,200円)

C 席 4,500円(友の会 4,000円)

学生席 3,500円

※学生の方は学生証をご提示下さい。

※20名以上の団体観賞の場合は500円割引致します。

※座席表はこちらをご覧下さい→座席表

 

■あらすじ

 能 羽衣 ]
駿河国三保の松原(静岡県)に住む漁師・白龍が、今日も釣に出かけ、春めく浦の景色を眺めていると、空から花が降り注ぎ、音楽が聞こえ、良い香りが漂い始めます。白龍が辺りを見回すと、一本の松の枝に美しい衣が掛かっています。白龍は衣を持ち帰ろうとしますが、そこへ女が現れ、その衣は自分のものだから返して欲しいと言い、さらに自分は天人で、衣は天の羽衣だと明かします。しかし白龍は、そのような珍しい羽衣ならば国の宝にしたいと言って衣を返そうとしません。天人は、羽衣がなければ天上界に帰れないと悲嘆にくれます。あまりに天人が悲しむので白龍は哀れに思い、天人の舞楽を見せてくれるなら衣を返すと言います。天人は喜びますが、羽衣がないと舞えないので、先に返して欲しいと頼みます。羽衣を返しては舞わずに帰ってしまうのではと白龍は疑いますが、「いや疑ひは人間にあり、天に偽りなきものを」という天人の言葉に諭され、羽衣を渡します。天の羽衣を身につけた天人は、後世に「駿河舞」として伝えられる舞を舞いながら、月世界の宮殿の様子を語り、春の三保の浦の景色を讃え、やがて天高く舞い上がると、春霞の中に消えていくのでした。

 狂言 水汲 
娘が野中の清水で洗濯をしていると、住持からお茶の水を汲んでくるように言いつけられた新発意(修行中の若い僧)がやって来ます。新発意は、そっと近づいて両手で娘の眼を隠し、小歌を謡いながら水汲みを頼み、その上娘の小歌を聞きたいと言います。娘が水を汲みつつ小歌を謡うと、新発意も謡い始めます。二人は並んで水を汲みながら、お互いを慕う気持ちを小歌で交わします。水を汲み終えたので、娘は寺へ水を持って行こうとしますが、新発意が、もう少し遊んでいこうと言って止めます。すると娘は小歌を謡いながら…。

 

■みどころ

1. リニューアルオープンを記念して、シテ方観世流宗家 観世清和師が出演
観世流は、大和猿楽四座の一つ結崎座の太夫として活躍した観阿弥清次を流祖とし、繊巧華麗な謡と洗練された芸風を特色とするシテ方最大の流派です。「観世」の名は流祖観阿弥の幼名「観世(丸)」に由来します。観阿弥の子、2 世世阿弥は、「高砂」「井筒」など多くの名曲を新作し「夢幻能」を完成させました。また、「風姿花伝」などの芸能論を書き遺し、能の芸術性を高め、大成させた人物として有名です。観世清和師は流祖・観阿弥から数えて第二十六代家元です。日本国内はもとより、フランス、インド、タイ、中国、アメリカ、ドイツ、ポーランド、リトアニアなどの海外公演、及び「箱崎」などの復曲、「利休」をはじめとする新作能にも意欲的に取り組み、2012 年にはキリシタン能「聖パウロの回心」を初演しました。
芸術選奨文部大臣新人賞受賞。
フランス文化芸術勲章シュバリエ受章。
平成24 年度(第63 回)芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
平成27 年「紫綬褒章」受章。
重要無形文化財「能楽」(総合認定)保持者。

 

2. 地元・静岡県の三保の松原を舞台とした名曲「羽衣」
「羽衣」は、有名な「天の羽衣」伝説を題材にした、能の中でも最もポピュラーな曲の一つです。古より名勝の誉れ高く、2013 年には富士山とともにユネスコの世界文化遺産にも認定された「三保の松原」を舞台に、穏やかな春の海や白い砂浜、遠く霞む富士山、そして美しい天女の舞と、見所にあふれた人気曲です。天女の面や装束、美しい詞章など、鬘物(女性がシテの能)を代表する名曲で、あらすじも分かりやすく、 初心者でも十分に楽しめる演目です。

 

 

■申込方法

前売券は館内受付及び電話予約でお求めになれます。電話申込の場合は予約後、観賞料金を郵便振替で下記の口座までお振込ください。折り返し座席指定の観賞券をお送り致します。

 

■申込先

MOA美術館「定期演能会」係 Tel: 0557-84-2500

JTB全国各支店

 

■郵便振替

口座番号 00860-2-187378 「MOA美術館 能楽堂」