イベント

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熱海座 坂東玉三郎
特別舞踊公演2025 令和7年11月15日(土)〜19日(水)

2025.11.15(土) - 2025.11.19(水)

概要

「熱海座」は、国際観光温泉文化都市・熱海から、優れた音楽や芸能を、能楽堂をはじめとした上質な舞台環境で提供いたします。今回は、歌舞伎女形の第一人者、坂東玉三郎による清元「隅田川」を上演いたします。
清元「隅田川」は能を題材として作られた舞踊です。我が子・梅若丸の行方を尋ねて京都から東国までやって来た班女(はんじょ)の前が、隅田川の川辺で出会った舟長(ふなおさ)から、亡くなった梅若丸の最期の様子を聞かされます。梅若丸の塚の前で狂おしいほどの悲しみを見せる班女の前の姿が、いつの世でも子を思う母親の普遍的な愛情と重なり観る者の心を魅了します。心乱れ嘆き悲しむ母の哀れを描く幽玄美に溢れた舞踊劇を、今回は能楽堂を舞台とした特別な演出で是非ご堪能ください。
主人公の班女の前を演じるのは重要無形文化財「歌舞伎女形」保持者、坂東玉三郎です。共演の舟長は、日本舞踊花柳流五世宗家家元、花柳壽輔が勤めます。また当日は坂東玉三郎衣裳展を開催しています。春夏秋冬それぞれの季節の情景が匠の技により彩り豊かに表現された美しい衣裳は、日本文化を代表する美術工芸の一つです。深まりゆく秋の一日を、日本舞踊鑑賞と美術鑑賞でどうぞお楽しみください。

開催日

令和7年11月15日(土)〜19日(水)

時間

14:00 開演 / 13:20 開場

演目

  • 一、お目見得 口上 一幕

    口上:坂東玉三郎

  • 二、隅田川 清元連中

    班女の前:坂東 玉三郎

    舟長:花柳 壽輔

    浄瑠璃:
     清元 清美太夫
     清元 一太夫
     清元 成美太夫

    三味線:
     清元 志寿造
     清元 美十郎

    上調子:
     清元 美一郎

出演者

坂東玉三郎

坂東玉三郎 <重要無形文化財「歌舞伎女形」保持者>

1950年東京に生まれる。1957年「寺子屋」の小太郎で坂東喜の字を名のり初舞台を踏む。1964年に五代目坂東玉三郎を襲名。泉鏡花の唯美的な世界の舞台化にも意欲的で、代表作の「天守物語」をはじめ数々の優れた舞台を創りあげてきた。また、若くしてニューヨークのメトロポリタン歌劇場に招聘されて「鷺娘」を踊り絶賛されたのをはじめ、映画監督のアンジェイ・ワイダやダニエル・シュミット、チェリストのヨーヨー・マなど、歌舞伎の枠を超えて幅広く国際的にも活躍中。2012年に重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。2013年、フランス芸術文化勲章最高章「コマンドゥール」受章。

花柳壽輔

花柳壽輔 <日本舞踊花柳流五世宗家家元>

五代目花柳芳次郎(後の四代目壽輔)の孫 花柳創右として東京で生まれる。2歳から稽古を始め舞台で初御目見得。4歳の時に国立文楽劇場で「喜撰」「土蜘」に出演し初舞台を踏む。2007年に祖父から芳次郎の名跡を継ぎ、六代目花柳芳次郎を襲名。2016年に五世宗家家元 花柳壽輔を襲名。若年層や外国人に向けた文化発信にも注力し、震災復興支援、国際交流公演、振付・演出活動などを幅広く展開している。

金額

16,000円(友の会14,000円)

チケット販売

◎先行販売:MOA美術館 友の会会員 8月18日(月)10時より

◎一般販売:8月25日(月)10時より

MOA美術館公式オンラインチケットにてお求めいただけます。

公式オンラインチケット:https://www.e-tix.jp/moaart/

お問合わせ:MOA美術館 能楽堂 Tel 0557-84-2500