四季 季節のみどころ
春
(3~5月)
ソメイヨシノは4月の初旬が見ごろ。神仙郷から見える遠くの箱根外輪山にも桜があちこちに咲き、箱根の大自然が春を迎えます。庭園の山桜と新緑。ショウジョウバカマなどの山野草も咲き、山つつじやシャクナゲが鮮やかな色どりを添えます。穏やかな光の中で、新緑と花に包まれ、心安らぐひとときをお過ごし下さい。
夏
(6~8月)
梅雨の時期、苔の成長に欠かせない雨や霧に包まれた苔庭は幻想的な風景を醸し出します。夏の太陽が顔を出すと青空のもと、清らかなせせらぎの音、石楽園と名付けとおりの大岩たちは力強さの中に優しさを秘め、その所々にヤマユリやギボウシなどの花が楽しめます。
秋
(9~11月)
神仙郷が1年の中でいちばん美しく輝く季節です。初秋には本館に繋がる階段は萩の道と称しているように、苑路に沿って配される野積みの巨大石に覆いかぶさるようにミヤギノハギが咲き誇ります。そして11月に入ると120種類の苔が緑の絨毯となり、そこに紅色や黄色、緋色の200本のモミジが鮮やかなコントラストを見せてくれます。その風景はまさに圧巻のひとことです。
冬
(12~2月)
秋の紅葉シーズンが終わると、神仙郷は冬の景観に変わります。苔庭では12月中旬から3月下旬まで、苔を保護するための萱敷が施されます。この苔敷は、苔を保護するだけではなく、冬枯れの庭園を装飾する意味もあり、日本人の美意識を感じることができます。時折、雪が積もることもあり、白く輝く雪景色の庭園は、心に迫る一幅の絵画のようです。