渦巻把手型台付クラテル(アプリア)

作品情報

データ

時代 紀元前320年頃
素材・技法
サイズ 一口 高138.0㎝ 最大径61.3㎝

解説

この器は、南イタリアのギリシア植民都市で広く作られたアプリア式陶器の遺例である。アプリア式陶器の特徴は、赤絵式ながら白と黄の上塗りを多用し、人間個人の幸福や死生観にまつわる主題が多いことにある。この器形はクラテルと呼ばれる。宴席で葡萄酒を飲む際、水で割って飲むのに用いられた大型の器といわれるが、本器は葬祭に用いられたモニュメンタルなクラテルで、近年の発掘で知られるようになった末期のアプリアの重要画家、「アルピの画家」の手になるものである。ギリシア神話「ペルセフォネの略奪」を描いたものである。上方はオリュンポスの神界を表し、アフロディテ、アテナ、アルテミス、アポロン、ヘルメスの姿が見える。裏面には腹部と頸部に墓参図が描かれ、葬祭の雰囲気を高めている