色絵十二ケ月歌絵皿

尾形乾山

作品情報

データ

作者 尾形乾山
時代 江戸時代 元禄十五年(1702)
素材・技法
サイズ 十二客揃 各 径16.8×16.8㎝ 高1.8㎝

解説

尾形乾山(1663~1743)は光琳(こうりん)の弟で、野々村仁清に陶法を学び、元禄12年(1699)に京都の鳴滝(なるたき)に開窯し、独自の陶境を展開している。乾山の号は、鳴滝の地が京都の乾(いぬい)(北西)の方角にあたることにちなみ、この時期の作品を「鳴滝乾山」と呼び、享保16年(1731)江戸へ出て、入谷(いりや)で焼いた晩年の作を「入谷乾山」と呼ぶ。この色絵皿十二枚は、藤原定家の「詠花鳥倭歌各十二首」にちなんだもので、乾山は、花と鳥の歌各一首ずつを皿の裏面に書き、表面にその意を表した絵を色絵で描いている。いわゆる額絵皿と呼ばれる縁の立ち上がりが低い四方皿である。きわめて絵画的な絵付けで、彩色は温雅な色調だが、特に鉄絵具の褐色の発色が濃淡自在に用いられ、額絵的効果をあげているのが注目される。裏面は紺青を横に何段かに刷(は)き、その上に歌を、まるで色紙に書くように伸び伸びと書いており、書も得意とした乾山の盛んな意気が感じられる。 「十二月」の皿の裏面に「元禄十五のとし 十二月朔日 乾山陶隠深省画(花押)」と同筆で記されており、乾山在銘の中でも年代の確かな作品として貴重である。

Facilities