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平たく張り出した底板から立ち上げた力強い短い脚が、わずかに外向きに開く碗を受けた台付碗である。5世紀頃の須恵器高杯にこの形は見られるが、これは碗形の立ち上がりが深く、作行に柔らかさがある。灰黒色の器肌に暗緑色の灰釉が滑らかにかかっている。箱書に馬上坏とあり、江戸時代から茶碗として使われたらしく、もと8代目坂東三津五郎氏愛蔵の珍しい須恵器である。