イベントカテゴリ: 展覧会

このたびMOA美術館では、尾形光琳(1658-1716)の最晩年に制作されたと考えられる国宝「紅白梅図屏風」と重文「風神雷神図屏風」(東京国立博物館蔵)を39年ぶりに一堂に展観いたします。 国宝「紅白梅図屏風」は、中央の…

蒔絵は、漆で模様を描き、金粉や銀粉を蒔きつけて装飾を施す漆工芸の技法で、奈良時代から現代に至るまで長きにわたって愛好されてきました。中でも明治期には、新政府が進める殖産興業の一環である内国勧業博覧会の開催を契機として、優…

デジタル・リミックスシリーズ第2弾として、歌川広重(1797~1858)による保永堂版「東海道五十三次」をとりあげます。本シリーズには、江戸日本橋から京都に至る旅の情景が、四季や天候、時刻の変化など自然の移り変わりと共に…

葛飾北斎の「冨嶽三十六景」は、富士の威容を示すほか、富士周辺のさまざまな場所で、生き生きと働く庶民の姿を描いた風景版画シリーズの金字塔です。 その独創的な構図は、クロード・モネやポール・セザンヌの作品にインスピレーション…

江戸時代、大都市に成長した江戸では、活発な経済活動を背景に町人の文化が開花し、庶民の関心事を主題とする浮世絵がめざましく発展しました。なかでも女性の衣装・姿態・容貌に関心が向けられ、遊女や市井の看板娘らをモチーフとする美…

2024年夏、MOA美術館では特別展「ポケモン×工芸―美とわざの大発見—」を開催いたします。 ポケモンと工芸、正面切って出会わせたとしたらどんな 「 かがく反応 」 が起きるだろう 。この問いに人間国宝から若手まで 20…

吉田博(1876-1950)は、明治から昭和にかけて、水彩画、油彩画、木版画の分野で西洋画壇を牽引した画家として知られています。44 歳で自身の下絵による木版画が出版された後、49 歳にして初めて自身の監修による木版画の…

十三代三輪休雪は、山口県萩市に江戸時代初期から続く萩焼窯元の名家に生まれました。青年期にはアメリカに留学して現代アートを学びました。アメリカで大陸ならではの大自然のエネルギーを体感し、帰国後の活動における基盤となりました…

豊かな自然を背景に、高度な技術を惜しみなく注がれて発展してきた伝統工芸は、現在も私たちの日常生活をより豊かに彩ってくれます。なかでも人間国宝(重要無形文化財保持者)の作品は、伝統を踏まえた確かな技術と格調高い芸術性を有し…