俗に百唐子図といわれる意匠で、遺品の少ない大皿である。見込みに「寿」字を赤の地に金彩で書き、皿の廻りには屋内で遊ぶ唐子の図が金彩、緑青、紫等で描かれているが、赤と金を基調とした典型的な配色で、細やかな筆致もすぐれている。また緑地に金彩で「寿」字、瑠璃地に金彩の宝珠も二方に見られる。外側には瓔珞文を巡らし、「寿」字を金彩で二方に書いている。高台内に「大明萬暦年製」の染付銘がある。