展覧会

第21回岡田茂吉賞展 現代日本工芸の最前線

2019.06.28(金) - 2019.07.16(火)

概要

 日本の工芸はわが国を代表する芸術・文化として国内外から大きな注目を集めています。2020年の東京オリンビック・パラリンピックを目前に控え、現在は、わが国の現代工芸の魅力を海外に発信する好機と言えます。
 岡田茂吉賞は、創設以来、現代日本工芸の最前線を示すべく努めてきました。第21回を迎える本賞は、審査委員並びに選考委員として、わが国を代表する美術工芸団体である日展と日本工芸会の作家、美術界の第一線で活躍する研究者に就任いただき、現在最も活躍されている工芸家28名を選考していただきました。
 厳正な審査の結果、大賞に相武常雄氏、新人賞に青木宏憧氏、特別賞に藤沼 昇氏が選出されました。
 現代のトップクラスの工芸家と今後の活躍が期待される若手工芸家の作品を通して、現代日本工芸の最前線をご覧下さい。

◆展覧会目録はコチラ

大賞 相武常雄(金工)

1949年、愛知県に生まれる。東京藝術大学大学院修了。日展、日本現代工芸美術展を中心に作品を出品し、多数の受賞歴がある。銅を中心に鉄や、ステンレス、ガラス、金、銀等、様々な素材を活かし、鍛金の技法で彫刻的な造形作品を発表している。曲線を取り入れた量感に富む造形を特徴とする。

 

新人賞 青木宏憧(漆芸)

1976年、東京都に生まれる。東京藝術大学大学院修了。日展、日本現代工芸美術展を中心に作品を出品する傍ら東京藝術大学で教鞭をとる。軽くて丈夫な造形が可能な乾漆技法を用いて、「守箱」シリーズを中心に独創的な作品を発表している。

 

特別賞 藤沼 昇(竹工芸)

1945年、栃木県に生まれる。日本伝統工芸展を中心に作品を出品し、多くの受賞歴を誇る。2004年、紫綬褒章受章。2012年、重要無形文化財「竹工芸」保持者に認定される。東日本大震災後、復興支援の一環として児童生徒を対象に伝統工芸のワークショップを実施するほか、「子ども未来夢基金」を設立して地域社会への美育ボランティアに積極的に取り組んでいる。

 

◆入選作家

神農 巌  祈り[鳳凰]  2018年

 

 

武腰一憲  悠刻  2018年

 

 

中田一於  淡青釉裏銀彩花文鉢  2019年

 

 

深見陶治  孤  2019年

 

 

飴村秀子  禊(ヨハネ黙示録22-14)  2017年

 

 

小倉淳史  絞り染訪問着「鮎肥ゆる」  2015年

 

 

早瀨郁惠  待宵  2017年

 

 

山下郁子  半紗織着物「思い出日和」  2016年

 

 

佐治ヒロシ  ムーヴ  2016年

 

 

角 康二  遥かなる幻影  2018年

 

 

鳥毛 清  沈金盛器「月下桜」  2017年

 

 

木下五郎  至象―伝  2017年

 

前田宏智  銀四分一花器「WATER FALL」  2015年

 

 

藤塚松星  岳  2018年

 

 

武関翠篁  花籃「響」  2018年

 

 

 

本間秀昭  流紋-2019  2019年

 

 

中村信喬  TIME TRAVELER  2018年

 

 

渡辺洋子  ニーベルングの指環 森のアラベスク  2016年

 

 

高橋禎彦  煩悩  2019年

 

 

渡邊 明  積層プラチナ彩切子鉢「琳霞」  2017年

 

 

奈良祐希  Bone Flower X  2018年

 

 

和田 的  白器「表裏」  2017年

 

 

城間栄市  琉球紅入藍堅着物「願い星」  2016年

 

 

留守 玲  裏と潜熱の青春  2017年

 

 

高月國光  欅造鉢  2016年

 

 

山本 茜  截金硝子皿「月蝕」  2016年