重要文化財

山水図

データ

作者 伝 馬遠
時代 中国・南宋時代(13世紀)
素材・技法 絹本墨画 一幅
サイズ 55.4×32.0㎝

解説

筆者を馬遠と伝える山水図であるが、馬派の特色である「辺角の景」による山水とは異なり、近景・中景・遠景の構成によって画面に奥行きを与える画風に特徴が見られる。南宋画院の、画中人物を重視し、背景としての自然をいちだんと省略して観者の自由な構想力に力点をおいた山水画様式に比べると、この図の作者は、遥かに自然景の描写に重点を置いている。そのため、画中の人物は、背景に溶け込むかのように小さく、自然の大きさが強調されている。岡山県本蓮寺旧蔵。

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