寒山拾得図

データ

作者 梁楷
時代 中国・南宋時代(13世紀)
素材・技法 紙本墨画 一幅
サイズ 81.2×33.1㎝

解説

梁楷は画院の画人ではあったが、その性行は奇行に満ち画風もまた禅余画家の影響を受けた奔放なものであった。
本図は、細い線と幅のある太い線とを同時に用いた画体で描かれており、合わせた掌の輪郭が二重線になっているのにも特色がある。人物表現には、世俗の名利を超越し、自適の生活を送ったという風格が見事にとらえられている。画面右上隅に「雑華室印」の白文方印が捺されているが、これは足利将軍家の鑑蔵印と見られ、伝来の正しさを証明している。

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