立美人図

データ

作者 小川破笠
時代 江戸時代 寛保元年(1741)
素材・技法 紙本著色 一幅
サイズ 83.3×29.8㎝

解説

小川破笠(1663~1747)は漆芸に長じ、漆器中に鉛・陶片・牙角・堆朱等を蒔絵とともに応用し、中国風の漆工品を工夫して破笠細工で名をなした。また英一蝶について絵もよくし、目の醒めるような色彩と克明な描写の優れた作品を遺している。本図は、「寛保元年辛酉南呂卯観子笠翁行年七十九歳図」と落款があることから、寛保元年(1741)破笠七十九歳の作である。もの思う女性の豊麗な姿態と衣裳美が描き出され、ことに漆黒地に菊の花の衣裳模様は印象的である。

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