一休宗純墨跡 一行書

データ

作者 一休宗純
時代 室町時代(15世紀)
素材・技法 紙本墨書 一幅
サイズ 124.9×26.2㎝

解説

一休宗純(1394~1481)は、室町時代の応仁(1467~69)・文明(1469~87)の混乱期において、孤立して辛辣な禅風を発揮した禅僧である。世間的な名望を求めて貴族化し堕落していく禅林のあり方に厳しく抵抗し、自ら「狂雲子」と号し、一般からは一面奇行の僧と見られた。その書は、反骨の気風をよく反映し、きわめて個性的であり、禅林墨跡中でも特に異色の書風で、ことに一行書にその感が強い。この一行書は、当時禅僧の間で愛吟された禅語「薫風自南来、殿閣生微涼」のうちの五字を揮毫したものである。もとは、後に続く「殿閣生微涼」とともに双幅であったものと推定される。
薫風自南来
「一休」方印

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