灰陶加彩鞍馬
データ
時代 | 中国・六朝時代(5~6世紀) |
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素材・技法 | |
サイズ | 一躯 高89.7cm 全長112.0cm 幅31.0cm |
解説
明器と呼ばれる副葬のための調製品は、漢時代に著しく発展し、人物・鳥獣・器財など墳墓の主の生前を思わせるさまざまなものが作られた。これは、北魏時代の馬俑の一つで、灰色に焼き締った胎土に、白・朱などで彩色した極めて写実的な作である。
漢の武帝の西域平定以来、西方から移入される鞍馬は貴紳のあこがれの的となり、骨格たくましく、姿のよい名馬を得るために、万金を投じたが、たてがみを刈り整え、鞍をつけたこの馬俑からも史実を偲ぶことができる。