重要美術品
変形怪獣鏡
データ
時代 | 中国・春秋~戦国時代(前5~前4世紀) |
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素材・技法 | 青銅・鉄造 一面 |
サイズ | 径16.6㎝ |
解説
鉄製の鏡の背面に、別鋳の青銅の鏡背が嵌め込まれた形式の鏡である。鏡体は扁平で、類例のない文様が鋳出されている。地文が何であるかは定かでない。周縁に二条の無文線がめぐり、その間に一本の沈線が見える。主文様は蛇状のき龍(きりゅう)文の変形文様とも考えられているが、中に鳥文のようなものが見えるスペード形のものと、奇妙な霊獣風のものが交互に配されている。鈕は三本の弦を並べた形をしており、その周囲は広く無文帯となっている。やや離れて二条の無文線があり、この無文線に文様の一部が絡んでいる。