イベント

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第2回世界文化フォーラム公開収録のお知らせ
8月2日(土)13:00-

2025.08.02(土)13:00 -

概要

現代の私たちは、グローバル市場経済の拡大、エネルギー資源の限界、地球環境の破壊、そして世界人口の爆発といった多くの課題を抱える「競争の時代」に生きています。これからの21世紀の社会は「知の時代」となり、自然や社会環境を育む「命の論理」「生命の安全」を重視する「協調の時代」へとパラダイム転換することが必要です。
本フォーラムでは日本の伝統芸能、伝統工芸、美術、音楽、科学、スポーツなどの第一線で活躍する国内外のゲストを招聘して、日本文化の特質について講演や対談を通して様々な視点から紹介します。日本文化や日本工芸には、自然と人間社会の調和を重んじる人間観、自然観があり、これは国や文化の違いを越えて、多くの人々の心に響く普遍的な価値観があります。特に「自然と人間社会の共生」は、これからの世界が直面する課題の中で重要なキーワードとなるでしょう。そのためには国際社会特にアメリカで日本文化の価値観を世界的に引き上げることが重要です。本フォーラムの主要なテーマの一つです。
フォーラムの内容は動画で収録し、英語、スペイン語、中国語(簡体字)、タイ語,フランス語に翻訳のうえ、MOA美術館のホームページなど複数の媒体を通じて全世界へ配信します。主な対象は、海外の省庁、大学、美術館、研究機関など約20団体と連携して、日本文化に関心を持つ研究者や学生、有識者などですが、さらに国内外の一般市民にも広く届けたいと願っています。
このフォーラムを通じて、日本文化が果たせる国際的な役割を再確認し、「命の論理」を尊ぶ持続可能な文明社会を実現するための提言を世界に向けて発信します。

日程

2025年8月2日(土)13:00-16:00

会場

MOA美術館能楽堂(静岡県熱海市)

公演内容

対談「日本人が科学する心」
野依良治x近藤誠一

対談「外国人が見る日本文化」
リピット・ユキオxモニカ・ビンチク

登壇者

野依良治

野依良治

1938年生まれ。化学者。湯川秀樹博士に 憧れて科学に目覚め、研究者の道を志す。2001年に「不斉水素化触媒反応の研究」によりノーベル賞受賞。京都大学化学、名古屋大学助教授、ハーバード大学博士研究員などを経て、1972年に名古屋大学教授、現在は同大学特別教授。2003年からは理化学研究所理事長を務め、2015年に科学技術振興機構研究開発戦略センター長に就任。

近藤誠一

1946年神奈川県生まれ。東京大学教養学部卒、1972年外務省入省。在米国日本大使館公使、OECD事務次長、外務省広報文化交流部長などを経て、ユネスコ大使、駐デンマーク大使、文化庁長官を務める。現在は近藤文化・外交研究所代表、外務省参与。国際ファッション専門職大学学長。北海道・東川町芸術文化振興プロジェクトを指導。2013年の富士山の世界文化遺産登録に力を注いだ。フランス レジオンドヌールシュバリエ章受章(2006年)、平成28年度瑞宝章重光章受章。平成27年度日本アカデミア賞(国際部門)受賞、平成29年度横浜文化賞国際芸術賞受賞。

リピット・ユキオ

リピット・ユキオ

美術建築史Jeffrey T. Chambers and Andrea Okamura教授
美術建築史専攻長
Harvard College Professor
1993年、ハーバード大学にて学士号(文学)、プリンストン大学にて1998年に修士号、2003年に博士号(美術・考古学)を取得後、2003年ハーバード大学美術建築史学部に所属。また、Centre Parisien d’Etudes Critiques(1993年〜1994年)、東京大学(1998年〜2000年)にも所属していた。2002〜2003年、ワシントンD.C.のナショナル・ギャラリー・オブ・アートのCenter for Advanced Study in the Visual Arts (CASVA) にて、Andrew W. Mellon Fellowとして1年間所属した後、2004年〜2005年、Getty Postdoctoral Fellow となる。東京大学、ハイデルベルグ大学、カンピーナス大学(ブラジル)、ロス・アンデス大学(ボゴタ)、メルボルン大学(オーストラリア)にて客員教授を歴任。

モニカ・ビンチク

ニューヨークのメトロポリタン美術館にて、日本工芸を担当するディアン&アーサー・アビー・キュレーターを務める。これまで同館で多数の展覧会を企画しており、主に「Kimono Style: The John C. Weber Collection」(2022年)、「Kyoto: Capital of Artistic Imagination」(2019年)、「Japanese Bamboo Art: The Abbey Collection」(2017年)、および「Discovering Japanese Art: American Collectors and the Met」(2015年)などがある。また、日本工芸および日本美術蒐集史に関して幅広く執筆しており、近年の主な著作に『Kimono Style: Edo Traditions to Modern Design』(メトロポリタン美術館、ニューヨーク、2022年)や『The Tale of Genji: A Japanese Classic Illuminated』の工芸の章(同館、ニューヨーク、2019年)がある。

講演動画

フォーラムの模様は、後日配信予定。配信サイトや日程は詳細が確定次第更新予定。

公開収録の応募方法

参加希望者は添付の応募用紙を、次のメールアドレスに送付してください。

世界文化フォーラム事務局:
wfc-admin@moaart.or.jp


申し込み用紙

注意事項
 
①公開収録の聴講は無料としますが、MOA美術館の入館に次の観覧料がかかります。
一般2.000円、高大生1.400円、中学生以下無料、障碍者割引無料
②応募者が多数の場合は、抽選にて選考し、発表は通知をもってかえさせていただきます。
※当選された方にのみご連絡いたします。落選の場合のご連絡はございませんので、あらかじめご了承ください。
③座席はご指定いただけません。
④携帯電話等での撮影や録音は禁止させて頂きます。

開催情報

主催 ハーバード大学美術史建築史学部
MOA美術館
協力 公益社団法人日本工芸会
後援 熱海市