展覧会

暮らしの中の伝統工芸

2017.12.16(土) - 2018.01.23(火)

リニューアルオープン記念特別企画 

概要

豊饒な日本の文化を背景に、高度な技術を惜しみなく注がれて発展してきた伝統工芸は、現在では美術館の展示として接する機会の方が多いかもしれません。しかしその本質は、日々の生活をより豊かに彩るためのものであり、同時に心を慰め、時には高揚させる、鑑賞の対象でもありました。
こうした工芸の本質と魅力をいま一度再確認するため、重要無形文化財保持者をはじめとする伝統工芸作家で組織された公益社団法人日本工芸会に所属する作家約40 名以上の「用と美」を備えた伝統工芸の展観を企画しました。伝統工芸の素材や技法は、陶磁、染織、漆芸など、多岐にわたっています。本展では現代の生活に起伏を与える視点から、食器、酒器、茶道具など、暮らしの中の伝統工芸をテーマとして、多彩な作品約60 点を展観します。伝統工芸を現代の生活へ採り入れることを提案する本展によって、わが国の伝統への敬意と、時代の先を捉える清新な感性の新しい窓を開くことができれば幸いです。

(メイン写真:ウォールナット大テーブル「八橋―Zigzag Bridge」 須田賢司)

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見どころ

①重要無形文化財保持者をはじめ伝統工芸の分野を代表する作家の作品をご覧いただけます。

②食器、酒器、茶道具など、暮らしの中の伝統工芸をテーマとして展観し、併せて江戸時代の生活芸術である琳派の硯箱や掛物、着物、桃山時代の志野や織部などのコレクションも取り合わせます。

[限定企画]
この展覧会の会期中、人間国宝など出品作家の作品を、ミュージアムショップで販売します。一点ものの作品がお手頃な価格で入手できます。

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主な出品作家

前田昭博(陶芸・重要無形文化財保持者)
14 代今泉今右衛門(陶芸・重要無形文化財保持者)
福島善三(陶芸・重要無形文化財保持者)
鈴田滋人(染織・重要無形文化財保持者)
中澤英高(染織)
小宮康正(染織)
室瀬和美(漆芸・重要無形文化財保持者)
田口義明(漆芸)
野口洋子(漆芸)
北村眞一(金工)
前田宏智(金工)
三好正豊(金工)
藤沼 昇(竹工・重要無形文化財保持者)
村山 明(木工・重要無形文化財保持者)
須田賢司(木工・重要無形文化財保持者)
岩瀬なほみ(人形)
春木均夫(人形)
中村信喬(人形)
白幡 明(ガラス)
雨宮弥太郎(硯)
中村佳睦(截金)

蒔絵飾箱「春風」 室瀬和美(漆芸)

蝋型白銅金彩盛器「流・Ⅱ」 北村眞一(金工)

呑 白幡明(ガラス)

白瓷面取珈琲碗 前田昭博(陶磁)

色絵薄墨墨はじき四季花文器揃
14 代 今泉今右衛門(陶磁)

金彩銀器 前田宏智(金工)

◆【イベント】工芸作家によるワークショップを開催
1.「書き初め」に備えて、オリジナルの硯作り


日時:2017 年12 月23 日(土) 13:30~15:30
講師:雨宮弥太郎氏(硯作家)
参加費:1,500 円
定員:20 名(要予約)

2. そば猪口をカラフルにデザイン


日時:2018 年1 月13 日(土) 13:30~15:30
講師:前田正博氏(陶芸家)
参加費:1,500 円
定員:30 名(要予約)