イベント
演能会 2023 春・秋公演
2023.05.13(土)

概要
熱海座春公演
日時:2023年5月13日(土)13:30開演
演目:能「半蔀 立花」
出演者
宝生流 大坪 喜美雄
【半蔀】あらすじ
京都、北山の雲院林に住む僧が「夏安居」(九十日間籠る修行)の勤めに立花の供養を行います。そこへ若い女が現れ、一本の白い花を供えるので住僧は不思議に思いその女の名を問います。女は五条あたりに住んでいるとだけ言い残して花の陰に姿を消してしまいます。
僧が五条を訪ねると、蔦の茂る古びた家に白い夕顔の花が咲いています。家の半蔀の奥から現れたのは、かつて光源氏と深い契りを結んだ夕顔の亡霊でした。夕顔は源氏との恋の想い出を語り美しい舞を舞います。夜明けが近づくと、夕顔は僧に弔いを頼み、半蔀の奥へ消えてしまいます。
この曲は『源氏物語』「夕顔」の段に取材したもので、可憐な夕顔の花の美しさとはかなく逝った夕顔の君のイメージを重ねています。僧の夢の中の出来事で、夢幻的な花の精の美しい舞がみどころです。
演目:狂言「真奪」
和泉流 野村 万蔵
熱海座秋公演
日時:2023年9月24日(日)13:30開演
演目:能「三輪 神楽留」
出演者
観世流 大槻 文藏
【三輪】あらすじ
奈良の三輪山の里に住む玄賓僧都のもとに、ある女が毎日供養に訪れています。秋が深まり、ある時、女が夜寒をしのぐ衣を求めたので、玄賓は衣を与えます。玄賓が女の住まいを尋ねると、三輪山のふもとの杉が立った門が目印であるとだけ言い残し消えていきます。
玄賓が三輪山へ行き、杉の木に衣が掛かっているのを見つけると、その衣の袖には歌が金の糸で縫われていました。そこに女姿の三輪明神が現れ、神も人間と同じように衆生を救うために迷い罪穢をもつといって、玄賓に供養を頼みます。明神は三輪に伝わる神婚譚と天照大神の岩戸開きの神話を語りつつ夢のような神楽を舞います。やがて夜明けとともに、玄賓は夢から覚め、明神は消えていきます。
本曲は、三輪山伝説を素材としていますが、一般に三輪明神は男神とされています。この曲では天照大神と一体分身であるとして女姿で登場します。神楽は天の岩屋開きの時に天螺鈿女命の舞った舞を起源とし、それはまた猿楽の起源ともされています。女姿の明神が舞う神楽は神秘的で清らかな品格に満ちて、この曲の見どころとなっています。
演目:狂言「文蔵」
出演者
大蔵流 山本 泰太郎
料金:SS席8,000円(友の会7,000円)
S席7,500円(友の会6,500円)
A席5,000円(友の会3,500円)
B席4,000円(友の会2,500円)
チケット販売について(春公演・秋公演共通):
【MOA美術館公式オンラインチケット】【電話予約】2023年2月5日(日)10:00より発売開始
【チケットぴあ】2023年2月8日(水)10:00より発売開始
会場:MOA美術館 能楽堂
【MOA美術館公式オンラインチケット】、【チケットぴあ】及び【電話予約】にてお求めいただけます。
MOA美術館 :
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チケットぴあ:
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お問合せ:MOA美術館能楽堂 Tel
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