展覧会

特集陳列 人間国宝 室瀬和美の世界

2019.01.25(金) - 2019.03.12(火)

概要

室瀬和美氏は、東京藝術大学で研鑽を積みながら松田権六氏、田口善国氏に師事し、蒔絵をはじめとした漆芸技法を習得するとともに、作品制作に向かう姿勢を学びました。その作品は、自然の動植物などをモチーフとした高い意匠性と現代性、長年の研鑽と修練によって得た多彩で高度な技法が駆使され、独自の品格を醸し出しています。
2008年には重要無形文化財「蒔絵」の保持者に認定され、創作活動をはじめ、古典作品の修復など文化財の保存や、後継者の育成など幅広い活動に取り組み、現在、国内外で最も活躍する漆芸家です。
本展は、室瀬和美氏の多年にわたる制作のなかから精選した作品を展観し、その卓越した工芸のわざと美を紹介することによって漆工芸の真髄と魅力に迫るものです。

蒔絵螺鈿小簞笥「青松」 2006年 個人

蒔絵螺鈿硯箱 「椿」 2005年

蒔絵螺鈿ハープ 「西遊」 2006年