青花紅彩龍濤文盤 

データ

作者 景徳鎮窯
時代 中国・清時代 雍正年間(1723~35)
素材・技法
サイズ 一口 高8.6㎝ 口径47.2㎝ 高台径28.5㎝

解説

清時代の景徳鎮に御器廠(ぎょきしょう)が設けられ、改めて官窯が整備されると、康熙(こうき)(1662~1722)、雍正(ようせい)、乾隆(けんりゅう)年間(1736~95)にわたって、明時代に劣らぬ精巧な磁器が焼造された。特に雍正の官窯は、康熙の末年から躍進してきた窯業が、年希尭(ねんきぎょう)と唐英(とうえい)という陶政官を得てさらにいっそうの進歩を遂げた。その時期の青花は、清純無垢な明時代の宣徳(1426~35)、成化(1465~87)の製品に迫るといわれ、温雅繊細と称される特色を発揮した。この盤は、艶やかな白磁面に、濃く淡く清純な青花と紅彩が相映える壮麗な大器で、雲龍波濤文のうち、雲と波は青花の技法で、龍は上絵付けとしての紅彩で表され、裏面にも同じ技法で雲龍が描かれている。明時代中期以降、五彩の流行につれて文様は色彩の効果を求める度合いが強くなり、霊獣として神韻を漂わせていた龍の表現も変わったが、清朝に至って、それはさらに鮮麗さの度を加えている。

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