展覧会

琳派の美と光琳茶会の軌跡

2017.04.28(金) - 2017.06.06(火)

概要

尾形光琳(1658~1716)は、本阿弥光悦や俵屋宗達の作風を慕いながら、独自の画風を築き上げた琳派の大成者として知られています。MOA美術館は、昭和60年、開館3周年記念事業として小西家文書の中にある光琳筆の図面や大工仕様帖等の資料を基に光琳屋敷を復元し、これを機に茶の湯文化の普及・振興と、光琳芸術の顕彰を願いとして、光琳茶会を発足しました。毎年2月に開催される本茶会は、国内有数の美術商・数寄者のご協力のもと、毎回趣向を変えながら開催され、数多くの光琳作品が出展されました。

この度、当館では、「琳派の美と光琳茶会の軌跡」を開催し、光琳芸術の魅力を紹介いたします。本展では、これまで各席の床に掛けられた尾形光琳の優品を展観いたします。さらに館蔵の光悦、宗達、光琳、乾山、抱一など琳派作品の中から光琳茶会にて取り合わされた作品を展観し、その軌跡をふりかえります。

 

みどころ

光琳の優品と第一回濃茶席の取り合わせを再現!

本展では、尾形光琳筆「恵比寿図」や「夢想大黒天」、「寒山拾得図」をはじめ、光琳茶会32年の歴史の中で、 これまで各席の床に掛けられた尾形光琳の優品を展観します。 さらに、第一回光琳茶会における濃茶席(根津美術館)の道具組みを再現します。光琳の名作と茶の湯 の名品との取り合わせの美をご鑑賞ください。

光琳をはじめ琳派の作品で織りなす美の空間

館蔵の光悦、宗達、光琳、乾山、抱一など琳派作品の中から光琳茶会にて取り合わされた作品を展観し、 その軌跡をふりかえります。