イベント

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工藝ダイニング2024 ―工藝・食・芸能―
11.09(土) – 11.12(火)

2024.11.09(土) - 2024.11.12(火)

概要

ニッポンのわざをあじわう

漆芸の人間国宝、室瀬和美は「工芸品というのは使う人のためを思って作る、自分たちはこれを使ってくれる人が幸せになって欲しいと思って作っている」と語っています。工芸は、実際に使って楽しむことで作り手と使う側の美的交歓が生まれます。つまり作家の思いとそれを受けて使う人の、作品を通しての人と人との結びつきです。「Kōgei Dining」では、こうした工芸のもつ美的特質を体感する機会の創出を試みます。今年度は人間国宝 坂東玉三郎による能楽堂特別舞踊公演の鑑賞、工芸作家の卓話、人間国宝などの伝統工芸品を使用した食事会や工芸品の展示販売会をお楽しみいただきます。

体験内容

食事会

和食 花の茶屋/洋食 トシ・ヨロイヅカ
有機農法・地産地消の食材を使用した和食と、鎧塚俊彦シェフの洋食コース料理からお選びいただけます。
※和食会場と洋食会場は異なります。

熱海座 人間国宝 坂東玉三郎 能楽堂特別舞踊公演

玉三郎

演目

1. お目見得 口上
2. 残月
3. 高尾

能楽堂にて、坂東玉三郎による舞踊公演を本プログラム参加者のためにご用意した前列席からご鑑賞いただけます。能楽堂という特別な空間で繰り広げられる坂東玉三郎による舞踊を、臨場感あふれる距離でお楽しみいただけます。

プログラム

10:00 受付
10:30 オリエンテーション
10:40 卓話
11:20 移動・記念撮影
11:30 食事 
14:00 熱海座 坂東玉三郎公演
16:00 展示室案内
17:00 終了

※食事は 9日(土)、10日(日)、11日(月) 和食 花の茶屋/12日(火) 洋食 トシ・ヨロイズカ
※卓話は 9日(土)宮田亮平 /10日(日)室瀬和美 /11日(月)今泉今右衛門 /12日(火)大角幸枝

監修

工芸ダイニング2024内田

内田篤呉
UCHIDA Tokugo

MOA美術館館長

慶應義塾大学卒。美学博士。専門は日本美術史。現在、MOA美術館・箱根美術館館長。公益社団法人日本工芸会常任理事。九州大学客員教授、お茶の水女子大学大学院、慶應義塾大学、東京藝術大学等の非常勤講師を務め、文部科学省文化審議会、世界文化遺産・無形文化遺産などの各種委員を歴任。著書に『塗物茶器の 研究』『硯箱の美 蒔絵の精華』(淡交社)、「光琳蒔絵の研究」(中央公論美術出版)、編著に『光琳ART 光琳と現代美術』(角川学芸出版)などがある。

工芸作家

工藝ダイニング2024宮田

宮田亮平
MIYATA Ryohei

日本芸術院会員 日展理事長 第22代文化庁長官 金工作家

新潟県生まれ。東京藝術大学大学院修了。日展を中心に活動し、特選や内閣総理大臣賞の受賞の他、日本現代工芸美術展でも受賞を重ねている。生命の根源としての海を象徴するイルカをモチーフとした「シュプリンゲン」シリーズなどの作品で、国内外の美術展に参加している。長年東京藝術大学学長として大学運営にあたる傍ら、NHK経営委員、日展理事、横綱審議委員会委員などを歴任。2016年から2021年まで文化庁長官として日本の文化行政の舵取りを担う。2022年、日展理事長に就任。

工藝ダイニング2024室瀬

室瀬和美
MUROSE Kazumi

重要無形文化財「蒔絵」保持者 漆芸家

東京都生まれ。東京藝術大学大学院修了。松田権六、田口善国に師事し、蒔絵をはじめとした漆芸技法を幅広く習得する。自然の動植物などをモチーフとした高い意匠性と高度な技術を駆使した品格ある作品を制作。日本伝統工芸展にて東京都知事賞など受賞多数。2008年、紫綬章受章。2021年、旭日小綬章受章。現在、公益社団法人日本工芸会の副理事長を務める。創作活動と共に文化財保存活動も行い、漆の美や素晴らしさを伝えるべく、国内外での講演活動も積極的に行っている。

工藝ダイニング2024今泉

十四代 今泉今右衛門
IMAIZUMI Imaemon XIV

重要無形文化財「色絵磁器」保持者 陶芸家

佐賀県生まれ。武蔵野美術大学卒業。鈴木治に師事した後、父・13代今泉今右衛門のもとで家業に従事する。家伝の色鍋島色絵磁器を基調に、「薄墨墨はじき」や「プラチナ彩」など、創意ある技法を応用して現代的な感性を発揮した作品を制作。日本伝統工芸展で1998年と2004年に優秀賞を受賞する他、様々な展覧会で多数の受賞歴を誇る。2002年、14代今泉今右衛門を襲名。2009年、紫綬褒章受章。現在、公益社団法人日本工芸会の副理事長として、伝統工芸の発展に努める。

工藝ダイニング2024大角

大角幸枝
ŌSUMI Yukie

重要無形文化財「鍛金」保持者 金工作家

静岡県生まれ。東京藝術大学を卒業後、彫金の桂盛行と鹿島一谷、鍛金の関谷四郎に師事して高度な金工技法を習得した。1987年、打出花器「風濤」で日本伝統工芸展日本工芸会総裁賞を受賞し、以降多数の受賞歴がある。1988年文化庁芸術家在外研修員としてイギリスに1年間派遣される。鍛金、布目象嵌などの技法を極め、波・流水・雲・風など自然の事象を情感豊かに表現する。2010年、紫綬褒章受章。2017年旭日小綬章受章。近年は日本の金工の魅力を海外や国内の若い世代に伝えるべく、講演やワークショップなどを積極的に行う。

展覧会

光琳 国宝「紅白梅図屏風」×重文「風神雷神図屏風」

2024.11.01(金) - 2024.11.26(火)
紅白梅と風神雷神
画像上段 (国宝) 紅白梅図屏風  尾形光琳 MOA美術館
画像下段 (重文) 風神雷神図屏風 尾形光琳 東京国立博物館 Image: TNM Image Archives

尾形光琳(1658-1716)の最晩年に制作されたと考えられる国宝「紅白梅図屏風」と重文「風神雷神図屏風」(東京国立博物館蔵)を39年ぶりに一堂に展観いたします。重文「風神雷神図屏風」は、光琳が私淑する俵屋宗達(?-1643)の名品を忠実にトレースして描き上げたもので、そのモチーフや構図から国宝「紅白梅図屏風」との関連性が指摘されています。本展覧会では、この同時展観の他、宗達作品の学習から生まれた光琳の名品や所蔵の琳派作品、風神雷神をテーマとする近現代の作品もあわせて紹介します。

お申込み・お問合せ

お申し込み:

◆読売旅行HP

お問合せ先:

◆読売旅行東日本販売センター

読売旅行 東日本販売センターTel
050-3172-4343
(9:30~17:30)

開催情報

Kōgei Dining 工藝ダイニング2024-舞踊・工藝・食-

日時 2024年11月9日|土| – 2024年11月12日|火|
主催 MOA美術館
文化庁
独立行政法人日本芸術文化振興会
特別協力 公益社団法人日本工芸会