重要文化財「樵夫蒔絵硯箱」(伝本阿弥光悦)の保存修理事業

重要文化財「樵夫蒔絵硯箱」(伝本阿弥光悦)の保存修理事業

当館が所蔵する重要文化財「樵夫蒔絵硯箱」(伝本阿弥光悦)について、鉛成分による装飾部分の変質が著しいため、今後の劣化を防ぐ目的をもって、その修復事業を4年計画で実施することになりました。令和4年度は、金属及び劣化生成物の成分について科学調査を実施し、その結果を検討しつつ、令和5年度以降、修復実験を経て、実際の保護、修復を行う予定です。

助成:公益財団法人 住友財団

保存修理検討会議の構成:

文化庁、静岡県、熱海市、東京文化財研究所、漆工品修理技術者、目白漆芸文化財研究所、MOA美術館

令和4年8月2日
第2回修理検討会議を実施
場所:MOA美術館

令和4年10月17、18日
東京文化財研究所による蛍光X線分析(元素や組成の分析)、X線回折分析(化合物の同定)、デジタルマイクロスコープでの観察を実施。
場所:MOA美術館

令和4年12月13日
第2回修理検討会議を実施
場所:東京文化財研究所

令和5年1月31日
第3回修理検討会議を実施
場所:黒田記念館