広重「東海道五十三次」Digital Remix 作品解説
作品解説 索引
■広重「東海道五十三次」Digital Remix
■その他のコレクション
広重 掛軸
1
東都洲崎朝景図・東都高輪夜景図
歌川広重/江戸時代 19世紀
海の眺望の美しい洲崎の朝景と高輪の夜景を対せしめ、人物は小さく描いているが、朝の清爽さと帰路につく夕暮れの雰囲気がよく写されている。双幅ともに閑寂な景観で、自然と人の調和を見事に描いている。
2
犬目峠春景図・猿橋冬景図
歌川広重/江戸時代 19世紀
春の犬目峠を行く駅馬の景は、淡い色彩で霞がかかる春の空気を表現し、猿橋の冬景は、両岸の樹々の紅葉をやや寂しく表している。天童藩への御用金に対する返礼として描かれたいわゆる「天童広重」の一つで、優れた作行きを示している。
3
墨堤花見二美人図
歌川広重/江戸時代 19世紀
広重は嘉永年間(1848~54)になって若い頃描いていた美人画を再び描くようになる。本図はこうした時期の代表作ともいえるもので、広重得意の叙情的風景の中に艶やかな女性を配し、見事にまとめあげている。