江戸時代に入り、大都市では芝居町や遊里などで活気あふれる町人の娯楽文化が開花しました。芝居の世界では特に中村座、森田座、市村座の江戸三座の興行から数々の名優たちが誕生し、遊里では、美貌だけでなく、高い教養・芸事等に優れた…
岩佐又兵衛勝以(1578~1650)は、江戸時代初期の絵師で、豊頬長頤の人物表現や和漢が混合した独特の画風で一世を風靡し、のちの絵画に多大な影響を与えました。「浮世又兵衛」の異名をとり、浮世絵の祖、大津絵の祖と喧伝され、…
MOA美術館のコレクションは、創立者・岡田茂吉(1882 ~ 1955)が蒐集した日本・中国をはじめとする東洋美術を中心に構成されています。 その内容は、絵画、書跡、彫刻、工芸等、多岐にわたり、各時代の美術文化を語る上で…
MOA美術館のコレクションは、創立者・岡田茂吉(1882 ~ 1955)が蒐集した日本・中国をはじめとする東洋美術を中心に構成されています。その内容は、絵画、書跡、彫刻、工芸等、多岐にわたり、各時代の美術文化を語る上で欠…
江戸時代、大都市に成長した江戸では、活発な経済活動を背景に町人の文化が開花し、庶民の関心事を主題とする浮世絵がめざましく発展しました。その担い手として、菱川師宣、勝川春章、喜多川歌麿などの個性豊かな浮世絵師たちが登場し、…
琳派は、江戸時代初期に本阿弥光悦や俵屋宗達によって萌芽し、中期には、彼らを継承した尾形光琳・乾山兄弟によって装飾芸術として大成されました。さらに後期には光琳に傾倒した酒井抱一がその芸術を顕彰しています。琳派の作品は絵画の…
世界の「びじゅつ」を歌とアニメで紹介するNHK Eテレの『びじゅチューン!』で大人気の井上涼さんによる特別展です。 本年は、炎によって作りあげられるアートをテーマに、「炎のアツアツびじゅチュ館」と題して熱気溢れる展覧会を…
吉田博(1876 − 1950)は、明治から昭和にかけて、水彩画、油彩画、木版画の分野で西洋画壇を牽引 した画家として知られ、日本最初の洋画団体である太平洋画会の中心人物として活躍しました。4…
葛飾北斎(1760 – 1849)の「冨嶽三十六景」は、富士信仰の盛行を背景に、天保2年(1831)頃より西村永寿堂から刊行された浮世絵風景版画で、様々な場所から望む富士を、人々の暮らしとともに描写しています。当初刊行さ…
奥山峰石氏は、職人としての厳しい修行に励みながら、高度な鍛金技法を習得し、1995 年、人間国宝(重要無形文化財「鍛金」保持者)に認定されました。 接合、鑞流、金消等の各種の技法にも高度な技量を見せ、なかでも、硬く…