室瀬和美氏は、東京藝術大学で研鑽を積みながら松田権六氏、田口善国氏に師事し、蒔絵をはじめとした漆芸技法を習得するとともに、作品制作に向かう姿勢を学びました。その作品は、自然の動植物などをモチーフとした高い意匠性と現代性、…
江戸時代、徳川幕府によって整備が進められた街道のうち、江戸と京都を結ぶ東海道は、参勤交代の大名行列や寺社巡礼の庶民などが往来し賑わいました。特に江戸時代後期、旅が庶民にとって身近になり、「東海道名所図会」などの地誌や紀行…
葛飾北斎(1760-1849)は、90歳で没するまでの約70 年間にわたり、狂歌絵本、読本、絵手本、錦絵、肉筆画など様々な分野で活躍しました。その画業は、在世当時からヨーロッパに伝わり、特に「北斎漫画」は、ヨーロッパでジ…
日本は世界に卓越する工芸の伝統を有し、なかでも漆芸は、日本を代表する工芸として1300年以上の永い歴史を持ち、芸術的にも技術的にも高度の発達をとげ継承されてきました。 近代以降多くの漆芸家が、漆芸の近代化と普及に尽力して…
MОA美術館では、国宝「紅白梅図屏風」をはじめとする当館コレクションから精選した所蔵名品展を開催いたします。 国宝「紅白梅図屏風」は、江戸時代中期の絵師、尾形光琳の最晩年期の一大傑作であり、日本美術を代表する作品です。対…
明治以降の近代美術界は、西洋の美術思想や絵画技法の導入と伝統の継承との狭間で揺れ動きました。そのような時代にあって、竹内栖鳳(1864-1942)は、元治元年(1864)に京都で生まれ、18歳で四条派の幸野棋嶺に入門しま…
本展では、その頂点を極めた54名の人間国宝の作品を展観し、長年の研鑽と修練によって得た卓越した貴重なわざと美の表現を紹介します。伝統工芸の精華を心ゆくまでご堪能ください。
本展では、歌麿をはじめ、天明・寛政期から文化・文政期に活躍した絵師たちの肉筆美人画や錦絵を展観し、江戸町人文化の賑わいとともに花開いた黄金期の浮世絵の魅力を紹介します。
吉田博(1876-1950)は、明治から昭和にかけて、水彩画、油彩画、本版画の分野で西洋画壇を牽引した画家として知られ、太平洋画会の中心人物として活躍しました。44歳で自身の下絵による木版画が出版された後、49歳にして初…